ティントリジャパンは10月30日、仮想環境の専用ストレージ「Tintri VMstore」のラインアップに新たに「T600」シリーズ2機種を加えた。また、複数のVMstoreを統合管理するための管理プラットフォーム「Tintri Global Center」を発表した。価格はVMstore T620の場合で1480万円から、T650の場合で2780万円からで、同日から出荷開始。また、Tintri Global Centerは2013年12月をめどに出荷を開始する。
「Tintri VMstore」の出荷台数は600台以上、ユーザー企業300社超
Tintri VMstoreは、VMware vSphereのデータストア利用に特化したストレージ製品だ。HDDとSSDを組み合わせ、専用のOS上で仮想マシン(VM)や仮想ディスクを管理することで、高速なアクセスとレスポンスを実現している。また、VMの状況をシステム側で自動的に認識し、QoSを最適化することから、専任の管理者を必要としない点も特徴という。

Tintriは、VMwareのR&D担当エグゼクティブVPだったKieran Harty氏が2011年に設立したベンチャー企業だ。これまではVMstore T540の1機種だけを提供してきたが、新機種が加わり、計3機種のラインアップとなった。また、日本ではこれまで、ノックスと丸紅情報システムズの2社を販売代理店として、東芝ITサービスとユニアデックスをサポートパートナーとして、製品を展開してきた。新製品の展開にあたって、今回新たにネットワンパートナーズと富士通エフサスが販売代理店に加わった。
ティントリジャパンで職務執行者社長を務める河野通明氏は、ビジネスの現況について「ワールドワイドでの出荷台数は600台以上、ユーザー企業300社を超えた。国内でも市場シェア10%を維持している。リピートオーダーが多いのが特徴で、1社で7~8台、最大では28台を利用しているケースがある。認知度も徐々に広がっている」と説明した。
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齋藤公二(サイトウコウジ)
インサイト合同会社「月刊Computerwold」「CIO Magazine」(IDGジャパン)の記者、編集者などを経て、2011年11月インサイト合同会社設立。エンタープライズITを中心とした記事の執筆、編集のほか、OSSを利用した企業Webサイト、サービスサイトの制作を担当する。
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